花の生産者さんたちは、お客さまに花が届く時が最も良い状態となるよう、季節、温度、輸送時間など様々な項目を計算し、生産・出荷を行っています。
しかし、花は生き物です。少しの気温や水、日光などの変化によって、計算していたような花に育たないこともあります。そこで発生するのが、規格外の花たち「ロスフラワー」です。
例えば、人気のバラは品質に対する期待値が高く、特に冠婚葬祭などフォーマルな場で使用される花には、高い品質が求められます。生産者さんたちも、少しでも品質の良い花を出荷したいという想いや努力から、自ずと厳しい基準を課して判断するようです。
厳しい目で判断し、基準から外れた花は「規格外」とされてしまいます。「規格外」と言ってもその基準は生産者さんによって異なるため、実は明確な基準はないのが現状。多くの場合、この「規格外」とされた花は、誰のところにも届かずに捨てられてしまいます。